材 料はさまざまな構造物や機械,デバイスの根幹を支えていたり,機能を担っていたりと決定的な役割を果たしてしています.材料の研究はその根本を変える,あ るいは理解する研究です.「材料」ができることはまさに無限にあると思います.材料中には,さまざまなスケールの構造があり,材料の特性を決定づけている ことがあります.私たちは,これらの構造とさまざまな材料特性の関わり,あるいはそれを制御した材料をつくるプロセスを研究しています.材料の研究を通し て,人々の生活をより良くすること,あるいは人類の知の蓄積に貢献したいと願っています.

私たちが目指すもの


構造制御による材料の高機能化

「原子」〜「ミリ」スケールまで

材料の中には,さまざまなスケールの「構造」があります. 材料がもつ機能は,構造に大きく左右されます.私たちのグループでは,そのような「構造を制御することによって,望まれる材料の性質を引き出す」ことを目 標に研究しています.そのためには,構造がどのように形成される?構造がどのようにして機能に影響する?といったメカニズムを理解しなければなりません. 現在,熱電材料を中心に研究しています.

お知らせ

2016/7/5:7 月26日(火)に九州大学稲盛フロンティア研究センター教授の山崎仁丈先生にご来学頂き,熱化学水素製造や固体酸化物形燃料電池機能についてご講演頂きま す.どなたでもお気軽にご参加下さい.

日時:7月26日(火) 16:15~
場所:W3棟 403室
題目:エネルギー機能の発現 ~ペロブスカイト型金属酸化物を例として~
講師:山崎仁丈 (九州大学稲盛フロンティア研究センター教授)
概要:欲しい機能を何でも材料に発現させることは、 材料科学者としての夢である。本講演ではペロブスカイト型金属   酸化物をモデル材料として、筆者が熱化学燃料製造や固体酸化物形燃料電池機能をいかに 発現したかについて、   最新の成果を交えて紹介する。

新着情報

  • 2016/6/2:
  • 2016年5月29日より6月2日にかけて,中国の武漢で 開催される国際熱電学会 (International Conference on Thermoelectrics) で次の研究発表を行いました.
Kosuke Watanobe, Ye Hong, Tetsuya Adachi, Takashi Inozaki, Yasuharu Saruta, Naotoshi Uchida, Teruyuki Ikeda, Nanostructuring thermoelectric materials and its functions in various aspects.
Teruyuki Ikeda, Takafumi Kojima, Hiromi Kawaguchi, Takuya Ide, Hideo Nakajima, Fabrication of porous thermoelectric materials with unidirectionally elongated pores.

  • 2016/5/26:私たちの研究が,茨城大学推進研究プロジェクトに認定されました.プロジェクト名は,「一方向に伸びた孔をもつ多孔質熱電材料 を用いた新規流体透過型熱発電デバイスの創製」です.研究期間は H28〜H30 年度の予定です.
  • 2016/5/22:茨 城大学工学部にて「こうがく祭+オープンキャンパス」が開催されました.私たちのグループは「熱を電気にかえる物質」を公開しま した.詳しくはこちらから.
  • 2016/4/22:次 の論文が出版されました.篠嶋妥先生 (茨大) との共同研究の成果です.Bin Liu, Teruyuki Ikeda and Yasushi Sasajima, Simulation of the Si precipitation process in Mg2Si using a phase-field kinetic model, Mater. Trans., 57 (2016), 922-926.
  • 2016/4/18:Babak Alinejad が産 学官連携研究員(NEDOプロジェクト)として私たちのグループに加入しました.
  • 2016/4/12:科学研究費の挑戦的萌芽研究に,私達が提案していた研究が採択されました.研究課 題名は「低次元制御量子ナノ構造をもつバルク熱電材料の創製」です.研究期間は平成28〜29年度の予定です.
  • 2016/4/11:新4 年生の斎藤明子さんと山崎拓矢君が私たちのグループに配属されました.
  • 2016/4/1:内 田直利君が産学官連携研究員(NEDOプロジェクト)として私たちのグループに加入しました.
  • 2016/3/28:3 月23日に卒業式・修了式が行われ,私達のグループからは,修士2年生の鈴木利弥君,田丸祐也君,堀井真理君,4年生の井野崎崇君,猿田康陽君,渡辺英和 君が無事卒業,修了しました.私たちのグループは,創設以来3年を迎えようとしています.この3年間,グループは立ち上げ途上にあり,メンバーはそれぞれ にさまざまな不便さを味わったことでしょう.しかし,一方では,そのことにより逞しさを身に付けたものと思います.これから,それぞれの道で自分の力を発 揮し活躍してくれるよう願っています.さて,私たちにとってH28年度は成果を出す年です.これまで育ててきた研究の芽を大きく育て大きな花を開かせるべ く,メンバー一同頑張って参ります.
  • 2016/3/23 -25:日 本金属学会春期講演大会 (東京理科大学葛飾キャンパス) が開催されました.私たちのグループは,次の5件の研究発表を行いました.
○ 児島孝文,池田輝之 (茨大),川口裕美,井手拓哉 (ロータスアロイ(株)),中嶋英雄 (若挟湾エネルギー研究センター),「一方向に伸びた孔をもつ多孔質SiおよびMg2Siの創製」(セッション:熱電材料(2))
○ 渡部紘介,池田輝之,「熱電材料のナノ構造化とドーパント固溶限(セッ ション:熱電材料(2))
○ 安達哲也,叶洪,渡部紘介,井野崎崇,池田輝之,高エネルギーボールミルによるシリコンおよびシリサイド熱電材料のナノ構造化と制御」(ポスターセッション)
〇 劉濱,池田輝之,篠嶋妥,「Mg2Si合金におけるSi析出相の成長過程のPhase-Field シミュレーション」(ポスターセッ ション)
〇 池田亜矢子 (物材機構),池田輝之,「マルチ拡散対法による効率的な多元系状態図の作成」(セッション:状態図,相平衡)
  • 2016/2/14 -18:池 田が TMS 2016 (米国テネシー州ナッシュビレにて開催) にて招待講演を行いました.タイトルは,"Nanostructuring silicon base materials and its impacts on the thermoelectric properties" です
  • 2015/12/21:日 本熱電学会誌 (11 (2015), 20-23) に池田の解説記事「熱電材料の組織制御のために(3)組織の定量化」が掲 載されました.
  • 2015/10/28:茨 城大学工学部付属教育研究センターの公開シンポジウムが開催されます (午前中).私たちのグループが所属するグリーンデバイス教育研究センターも,最新の研究成果を発表しました.同日,工学部研究室訪問交流会も開催さ れました.
  • 2015/10/28:茨 城大学工学部研究室訪問交流会が開催され,池田が「グリーンデバイス教育研究センターの活動報告」を行いました.また,講 演会後の研究室訪問では,グリーンデバイス教育研究センターからは小峰啓史准教授が研究室を公開しました.
  • 2015/10/26:私 達のグループを含むグリーンデバイス教育研究センターが,埼玉大学,産業総合技術研究所,(有)飛田理化硝子製作所のグループと 共同で提案していたプロジェクトが,国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構 (NEDO) 平成27 年度エネルギー・環境新技術先導プログラムに採択されました.研究テーマは,「革新的ナノスケール制御による高効率熱電変換システムの実現」で す.
  • 2015/9/16 -18:日 本金属学会秋期講演大会 (九州大学伊都キャンパス) が開催されました.私たちのグループは,次の3件の研究発表を行いました. ○ 児島孝文,池田輝之 (茨大),川口裕美,井手拓哉 (ロータスアロイ(株)),中嶋英雄 (若挟湾エネルギー研究センター),一方向に伸びた孔をもつ多孔質熱電材料の創製」(セッション:熱電材料)
    ○ 鈴木利弥,池田輝之,「一方向凝固組成傾斜試料を利用した熱電材料のハイスループットな研究法(セッ ション:熱電材料)
    ○ 渡部紘介,池田輝之,バルクシリコンのナノ構造化と溶解度」(ポスターセッション)
  • 2015/9/7 -8:日 本熱電学会学術講演会 (九州大学筑紫地区総合研究棟) が開催されます.池田が「一方向に孔の揃った多孔質熱電材料の創製」について講演しました.
  • 2015/8/24:日 本熱電学会誌 (11 (2015), 20-24) に池田の解説記事「熱電材料の組織制御のために(2)サイズと形態の制御」が掲載されました.
  • 2015/7/12:工 学部オープンキャンパスが開催されました.私たちの研究室は,熱電変換デバイスの動作のデモストレーションを行いました.
  • 2015/6/17:資 源・素材学会東北支部平成27年度総会・春季大会にて,池田が特別講演を行いました.講演題目は,「熱電材料研究の現状とこれから」です.
  • 2015/6/10:都 市ガスシンポジウム2015 (日本ガス協会主催)にて.池田が「燃焼ガス透過性多孔質熱電材料を用いた新しい熱発電」についてポスター発表を行いました.
  • 2015/5/31:茨 城大学工学部にて「こうがく祭+オープンキャンパス」が開催されました.私たちのグループは「熱を電気にかえる物質」を公開しました.
  • 2015/4/14:日 本熱電学会誌 (11 (2015), 21-25) に池田の解説記事「熱電材料の組織制御のために(1)平衡状態図と各種反応」が掲載されました.
  • 2015/4/13:新4 年生 (井野崎崇,猿田康陽,渡辺英和) が研究室に配属されました.2015/4/13:新4 年生 (井野崎崇,猿田康陽,渡辺英和) が研究室に配属されました.
  • 2015/4/7:入 学式が開催されました.私達のグループでは,新たなメンバーとして博士後期課程の叶洪さんを迎えました.
  • 2015/3/24:卒 業式が行われました.グループの4 年生4人全員,卒業証書を授与されました.
  • 2015/3/18:池 田が TMS 2015 (米国フロリダ州オーランドにて開催) にて熱電材料の組織制御についての招待講演を行いました.
  • 2015/2/16:4 年生が全員無事に卒業論文を提出しました.
  • 2015/2/9:卒 論発表会がありました.
  • 2015/1/29:高 温雰囲気炉 (FT-01VAC-1650, フルテック(株)) が導入されました.
  • 2015/1/3: 明けましておめでとうございます.実りの多い年となりますよう一同頑張って参ります.本年も宜しくお願い申し上げます.
  • 2014/11/26:4 年生が卒業研究の学科内中間発表 (ポスターセッション) にのぞみました.学科内教員による評価で,Kwon Ain さんが 1 位を獲得しました.
  • 2014/10/15:放 電プラズマ焼結装置  (SPD4000-I, (株) 第一機電) が導入されました.
  • 2014/10/8:茨 城大学工学部研究室訪問交流会が開催されます.私たちのグループは,熱電材料研究についての展示を行いました.
  • 2014/9/29,30:物 質・材料研究機構にて日本熱電学会の学術講演会が開催されます.私たちのグループからは,修士課程1年の鈴木,田丸,堀井の3名がポスター発表を行いまし た.
  • 2014/9/10:不 活性ガス精製装置 (CM-200, (株) UNICO) とともにグローブボックス (UL-1000A, (株) UNICO) が導入されました.
  • 2014/9/2:ハ ノイ科学大学の学生が本学に来訪しました (9月1-5日) .9月2日には,池田が来訪学生向けに熱電材料の入門といった内容の講義を行いました.
  • 2014/8/21:カ リフォルニア工科大学大学院生(材料科学) 大野真之氏に講演をお願いしました.米国留学の経緯や,専門とする熱電材料研究について大変興味深いお話しをして頂きました.
  • 2014/8/7, 14:池 田がラジオインタビューの収録をしました.FMひたち「ぴたっとラジオン」(82.2MHz) という番組です.8月7日(木) 19:00〜,8月14日(木) 19:00〜の二回にわたって放送されました.
  • 2014/7/13:工 学部オープンキャンパスにて,池田が熱電材料について研究の紹介 (熱電素子のしくみ,応用例等) をしました.
  • 2014/7/2:高 校生向け研究室インターンシップが開催されました.私たちのグループは,日立北高等学校の生徒さんを迎え,熱電素子に関する実験や講義を行いました.
  • 2014/7/1:ま てりあ 7月号 (日本金属学会) に池田の解説記事が掲載されました.(池田輝之「バルク熱電材料のナノ構造化」まてりあ,53 (2014), 307-311)
  • 2014/6/20:日 刊工業新聞に私たちのグループが属するグリーンデバイス教育研究センターの研究紹介記事が掲載されました.詳細は日刊工業新聞 (2014年6月20日付) でどうぞ.茨城県特集記事「大学・企業の地域活性化の取り組み」です.
  • 2014/6/1:茨 城大学工学部にて「こうがく祭+オープンキャンパス」が開催されました.私たちのグループは「熱を電気にかえる物質」を公開しました.詳しくはこちらか ら.
  • 2014/5/29:茨 城大学大学院理工学研究科「社会公開セミナー」(一般向け) にて池田が熱電変換について講演 (題目「熱電変換技術のこれから—廃熱再生のために」) しました.詳しくはこちらから.
  • 2014/5/21:ボー ルミル装置 (Planet Min, (株)ナガオシステム) が導入されました.
  • 2014/4/27:ホー ムページ英語版を開設.
  • 2014/4/11:新4 年生 (安達哲也,児島孝文,Kwon Ain、渡部紘介) が研究室に配属されました.
  • 2014/4/1:科 学研究費基盤研究(B) に「高エネルギー非平衡状態を利用した熱電材料のナノ構造化と新機能」の研究が採択されました.
  • 2014/3/26:日 本熱電学会誌に池田の記事が掲載されました. (池田輝之「カルテックに滞在して」日本熱電学会誌,10 (2014), 35-37.)
  • 2014/3/25:卒 業式.4年生4人全員,卒業証書を授与されました.また,卒論発表会の学科内評価が発表されました.須藤佑太君が1 位,鈴木利弥君が3位を獲得しました.
  • 2014/2/20:池 田が TMS 2014 (米国カリフォルニア州サンディエゴにて開催) にて熱電材料のナノ構造化についての招待講演を行います.講演題目は"Nanostructuring of Thermoelectric Materials via a Nonequilibrium
    Intermediate State" です.
  • 2014/2/14:4 年生が全員無事に卒業論文を提出しました.
  • 2014/2/10:卒 論発表会がありました.
  • 2013/12/9:熱 電材料の組織制御のレヴュー論文が出版されました.(N.A. Heinz, T. Ikeda, Y.Pei, G.J. Snyder, Applying Quantitative Microstructure Control in Advanced Functional Composites, Adv. Funct. Mater., 24 (2014), 2135-2153.)
  • 2013/10/1:金 属 (アグネ技術センター) にバルク材料のコンビナトリアル法の紹介記事が掲載されました. (池 田輝之,太田弘道「バルク熱電材料への「ハイスループット (high-throughput) 」なアプローチ」金属,83 (2014), 870-876))
  • 2013/4/26:PbTe 中のNaの溶解度についての論文が出版されました.(S.A. Yamini, T. Ikeda, A. Lalonde, Y. Pei, S.X. Doua, G.J. Snyder, Rational design of p-type thermoelectric PbTe: temperature dependent sodium solubility, J. Mater. Chem. 1A (2013), 8725-8730)
  • 2013/4/11:新4 年生 (鈴木利弥,須藤佑太,田丸祐也,堀井真理) が研究室に配属されました.
  • 2013/4/1  :研 究室開設.池田が茨城大学工学部マテリアル工学科に赴任しました.
開 設 3.31.2014, 更新 7.6.2016